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Last-modified: Sun, 01 Jun 2008 13:51:19 JST

MVPen到着

dyn_img:080528_MVPen2.jpg 手書きした文字や図形が電子化できて、できればテキストデータに変換したい!という夢の実現を目指した商品は調べるといくつか出てきます。MVPenという製品もそのひとつ。最近発売になり、安いので買ってみました。

本家ページはここ(音声流れるので注意)
http://www.mvpen.com/

同じカテゴリの商品に PrincetonのPTB-DIP1 などがあるが、専用の下敷きが必要なタイプは敬遠していた。 MVPenは下敷き不要。また、PCと接続した状態でなくても、小さな受信機だけで筆記データが溜められる機能は必須だと思っていて、MVPenはこれもクリア。ということで、即購入決定。 楽天ではPC周辺機器部門No.1となっていたが、特に売り切れということもなかった。


dyn_img:080528_MVPen1.jpg 到着したので、早速遊んでみる。ダンボールの配達梱包の中から、MVPenのダンボール梱包が出てきて、その中から厚紙の商品パッケージ、そして商品格納用のスポンジ付き厚紙箱。1万円強の商品で、こんな梱包が…。感動ではなく、ちょっと閉口しました…*1。そりゃ、値段よりは高級感がありますが、この値段なら、とことん低価格を追求して欲しいような…。

さて、余計なことは置いておいて、さっさとレビューすると、ボールペンの替え芯が付属していて、これをペン先に自分でセットします。また、反対側がネジになっていて(シャープペンだと消しゴムのあるところ)、ボタン電池を2個入れます。レシーバはPCにUSBでつないで、まずは充電です*2

付属の替え芯ですが、インクが出てこなくて書けませんでした (^^; システム手帳用のシャーボで使っている替え芯とそっくりなので(ボールペンのリフィルで有名な04Cタイプ)、ストックを持ってきて差し込んでみるとピッタシ。なのでこれで進める*3

ソフトは、手書き入力したページを管理する電子ノートみたいなものと、このソフトに連動できるOCR(手書きデータをテキスト化するソフト)が付属してました。レシーバをPCに接続したとき、ドライバ不要でインストールされましたが、OS次第かな。PDFのマニュアルは親切なほうで、紙のマニュアルはかなりざっくりです。

dyn_img:080528_MVPen3.jpg レシーバーの裏側には、クリップが3つ付いていて、いろんな方向から用紙に留めることができます。しかし、このクリップ、束のレポート用紙を挟めるほどの開閉の大きさを持ってません。数枚がいいとこです。本家の動画広告を見ると、ちょっと詐欺っぽいかな。机の上で使う分には、クリップを使わずに単に置いておくのがよいのかもしれません。クリップの作りは豪華な箱に比べてちゃっちいです。


本題の手書き入力に関してです。タブレットを含め、この手の製品は自分の好きなペンではなく、付属の専用ペンの使用を強制されます。「16日の日記」でも書きましたが、私は細くて軽いペンが好きです。この好みに対して、MVPenは問題なかったです。全体としては太く見えるんですが、グリップ部分はやや細めくらいになってます。

ペンの位置の検出は悪くないです。超音波で位置を検出しているとのことです。ちょっと解像度が甘いと感じるくらいでほとんど不満なし(製品情報では、100dpi)。超音波はメガネの洗浄くらいしか応用例を聞いたことがないんですが、解像度をもっと向上できる将来性のある技術であることを祈ります。

問題は、ペン先が紙から離れている状態なのか、書いている状態なのか、判断する方法がペン先のストロークとなっている点です。ペン先が長さ方向に1mmくらい動きます。スイッチとしてONになるのは0.5mmくらいのストロークです。不幸にも私の筆圧の低さが先日のシャープペン同様にストローク運動を妨げます。そして、戻しバネが強すぎだと思います。元の位置に戻らなくなってしまうのが設計として怖いのはわかりますが、私の筆圧ではペン先を最後まで押し込めないです。これによって認識ミスとなり、かなり辛いです。1万円強なのに総合レベルとしてはかなり高く、他に致命的な文句が無いのでちょっと残念。


最後にOCRに関してです。手書き認識は今までに、富士通のPDAに付属していた Japanist を使ったことがあります。この経験から言うと、MVPenに付属するOCRソフトの精度は悪くないと思いました*4。任意の用紙に書いてよいということは、IMEの手書き入力のような文字を書くべき枠線が無いわけで、行間の線も無いわけですが、手書きした行がちょっと斜めになっても、また、次の行を適当な位置から始めても、ちゃんと文字を認識していました。

ただ、上述の通り、ペン先のストロークが大きすぎて、ひとつの線を書いたときに最初と最後の部分が抜けてしまって、実際に書いているより短い線のデータとなり、トータルの文字認識性能としては、イマイチになってしまっています。ということで、OCR単品の能力は、私は評価できていないかと思います。ペン先のストロークを不満に感じない書き方をされる方のレビューがあれば、それを参考して頂いたいと思います。

最後の最後に、マウスモードというのが用意されていて、MVPenの読み取り範囲がディスプレイに対応し、専用ペンをポインティングデバイスとして機能させることができる。ペンタブレットでも検知領域を画面に割り当てる機能があるが、それと同じもの。Photoshop Elementsで使ってみると、まさにペンタブレットと同じように使用可能だった。タブレットを置く場所が不要となるので、こっちの方が良いという人もたくさんいると思う。ただし、MVPenに筆圧の検知は(まだ)ない。

このマウスモードですが、今回はマルチモニタ環境でのテストしてみました。WACOMのペンタブレットのドライバは、対応させるモニタをどれにするのか選ぶことが可能だったのに対して*5、MVPenのドライバは読み取り範囲が自動的にプライマリモニタに適用されました。ま、困る人はいないだろうけど。


2008/06/01 追記

下記リンクに詳細で良いレビューがあります。特にVol.4~8にペンの位置精度とOCRの読み取り精度の記述があります(Vol.4にリンクします)。
http://airline77.air-nifty.com/ph1/2008/05/mvpen_vol4_368e.html


*1 なんとなく、普通は透明な卵パックみたいなやつに商品が入っているイメージ。
*2 普通のUSBのミニ端子です。充電は説明書によれば3時間。
*3 試してみたのは、ZEBRAの04Cです。ジェルインクのJSB-0.5芯もOKでした。ジェルインクのリフィルは油性ボールの04Cより少し長いんだったかな。
*4 スキャン画像のようなラスタデータのOCRは何年も前にしか使ったことないので正確な比較にはならないですが、手書きのようなベクトルデータに対するOCRってのは、ラスタのOCRよりもはるかに認識率が良いと感じてもらえるのではないかと思います。そりゃ、書き順までデータとして持ってるわけですから。
*5 全モニタをひっくるめた領域なども選べる。



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